読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

人目よくらむ

雑記です

火曜TBSドラマ「カルテット」を見たのです

なんかツイッターのタイムラインで話題になっていたというか、
自分以外全員同じ場所で同じものを見ているんじゃないかと思えるくらい
すごい勢いで感想(というか絶賛)が流れていったので
これは去年完全に乗り遅れて最終回しか見なかった「逃げ恥」と同じ状況に
陥るのを避けるべく、なんとかして見てみようと思ったのでした。
今ならTBSオンデマンドで見れるってよ~ということで早速見てみました。

 

www.tbs.co.jp


感想。いや本当に素晴らしいですこれ。
まあツイッター見れば素晴らしい点はいっぱい挙げられていると思うので、
(無理やり)音楽的な話を絡めて幾つか言いたいのです。

弦楽四重奏」って、(西洋)音楽的には非常に洗練された構成だと思うのですよ。
音楽の三要素の一つと言われる「ハーモニー」はほぼ3~4音で決定されることが多いので、
単旋律がメインの弦楽器4本というのは、ほぼ「必要最低限」の構成と言えるのですね。
バイオリン2本にビオラ、チェロという音域の構成も素晴らしくて、
チェロの低音が奏でる倍音の上にビオラバイオリンの音がきれいに乗ると
その響きは無限の広がりを作り出していくわけです。
かのルートヴィヒ・ベートーヴェンも、晩年に「弦楽四重奏曲こそ至高だ!」ということを悟り、
素晴らしい弦楽四重奏曲を生み出していったことも有名です。
弦楽四重奏曲は、「無駄を極限まで削ぎ落とした、全ての音に意味のある音楽」と言えるのです。

と、長々と弦楽四重奏に関する想いを書いたのは、このドラマが、
そんな「弦楽四重奏」に奇妙に対比するかのように感じるところが多かったからです。
ドラマには、愛おしいほどに無駄に見える細かい表現が非常に多く散りばめられています。
コーン茶のこととか、鼻毛のこととか、パンツ履いてないこととか。
それらは無駄なようで、それぞれのキャラクターを少しずつ露わにしているように見えます。
ほとんど説明がないところから、各人の演技だけでそれぞれがどういう人なのか、
想像しながら見るというのは、テレビドラマよりむしろ生の舞台などを見ているときに
やっていることのような気がします。
テレビというのは、元来「映像」という強い情報があるため、
見ている人に想像を強いるような表現を避けて、できるだけ分かりやすいものを
作ることに終始してきたように思えます。
それをあえて情報という無駄を削ぎ落とし、出演者の一挙手一投足から
目が離せないように仕向けることに成功しているのは、
ひとえに完成度の高い脚本と演出と、出演者の演技によるものなのではないかと思います。

そしてまた弦楽四重奏の話に戻りますが、
弦楽四重奏曲の演奏というのは、指揮者が居ないので、
演奏者の音楽的な感性と息がピッタリ合っていないと美しい音は奏でられないのです。
ということはどういうことでしょうか。
みなまで言いませんが、本当にありがとうございます。
松田龍平さんの背丈を考えたら、松田さんと満島さんの楽器は反対の方が
見た目と音域のバランスが非常に良いはずなのですが、そこをあえてなのか、
満島さんがチェロというマニアックな配役は、何か理由があるのか気になるところですね。
チェロ男子のエロさは徳澤青弦さんで実証済みなので、
たまには楽器交換とかいうお遊びを入れて来てほしいところです。


後半はただの欲望あふれる妄想だけが噴き出る形になってしまいましたが、
そんなわけで2017年も火曜日の夜10時は楽しみな時間になりそうですね。
(逃げ恥見てなかったですけど。)



オガワンに一円もお金が入らないタイプのリンクを貼っておきますのでよろしければ。

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第7番&第8番

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第7番&第8番