人目よくらむ

雑記です

新庄耕「狭小邸宅」読了

ずいぶん前に買ったのだが、前半の暴力表現がきつくて投げ出してしまっていたのをようやく最後まで読んだ。半分超えたら一気に読めてしまった。

 

色んなことを思わされる。ブラック企業、理想の上司、働く意味、狭小邸宅…。

どうも自分には飲食店以外のブラック企業というものに具体的なイメージがないのだけど、世間のブラック企業というのもこんな感じなんだろうか。

だとしたらやっぱりまずはいかに「辞めること」当然のことにできるかというのがカギになってくるんだろうなあ。

 

まあ小説の主題はそこではなく、主人公がブラック不動産営業を続ける中で人格が壊れていって120%企業戦士になっていく様が不気味にリアルに淡々と描かれている。

 

 

全然どうでもいいんだけど最後の濡れ場で出てきた「肉をぶつける」っていう表現がどうも生肉を投げ合ってるみたいなシーンを想像してしまっておかしかった。

 

 

アフィ何とかとか設定してないけど取りあえずリンクだけ。 

狭小邸宅 (集英社文庫)

狭小邸宅 (集英社文庫)